作品紹介
動画出典:UNDERTALE Official
作品情報
UNDERTALE
開発元:
・Toby Fox(トビー・フォックス)
対応機種:
・Microsoft Windows
・macOS
・SteamOS+Linux
・PlayStation 4
・PlayStation Vita
・Nintendo Switch
発売日:
・2015年9月15日
Kickstarter上のクラウドファンディングで資金調達され、インディーゲーム作者のToby Foxによって制作された。
あらすじ
かつて地球にはニンゲンとモンスターという2つの種族が暮らしていたが、ある時種族間で戦争が勃発。
長い戦いの末、ニンゲンはモンスターに勝利し、魔法の力で彼らを地下に閉じ込めることに成功した。
それから長い時が流れた201X年。
モンスターを封印した穴があるとされ、「帰らずの山」の伝説を持つイビト山(MT.EBOTT)に一人のニンゲンの姿が。
件の穴の前までやってきたニンゲンは、足元に生えていた植物に足を滑らせ、穴の中へ落ちてしまう。
穴の底で目を覚ました主人公は、地底から元の世界へ帰ることを試みる。
レビュー
感想
我が家ではアクション、ホラー系は僕、RPG系は妻がプレイすることが多い。
本作は見ての通り8bit系ドット画ゲームだ。
「相当人気らしいけど、あーこういう系ね、懐かしほっこり系ね、オッケーオッケー」と高を括って読書をしながら横目でプレイしているさまを見ていたんだけれど、正直舐めてた。
手を差し伸べてきたから握手をしようとしたら「うっそー!引っかかったー!」的な返しが来るような感覚。
プレイヤーの選択なんて制作者にはお見通しで、掌で踊らされてる感じ。
古くからのゲーマーなら『ファミリートレーナー 突撃!風雲たけし城』、平成初期のゲーマーだと『メタルギアソリッド』とかをイメージしてくれるといいかも。
演劇用語では「第四の壁」なんて言ったりするんだけど、その壁を乗り越えてプレイヤー側に語り掛けてきたり、ゲーマーの中にある共通認識というか"お約束"を見事にひっくり返してくれる超メタな作品だった。
ジャンル分けをするとしたら、基本的には街を歩いて、時々モンスターとエンカウントしてバトルになって…というクラシックなRPG形式。
エンカウント後は闘って倒すもよし、褒めたり撫でたりして戦意を喪失させて逃がすもよし(その他モンスター毎に特定のアクションがある)。
敵の攻撃は基本的に弾幕となっていて、プレイヤーはフレーム内を避けて耐えるというバトルシステム。
難易度はそこまで難しくなく、ボリュームもそんなに大きくない。
5~6時間あれば初見でもクリアできるだろう。
エンディングは通常の"Neutral(Nルート)"、全員と戦わない"True Pacifist(Pルート)"、全員倒す"Genocide(Gルート)"の3種用意されており、1週目は必ずNルートが選択される。
PS4版で2周プレイしたんだけど(Nルート→Pルート)、諸事情からsteam版を購入。
こちらは妻ではなく僕がプレイする予定。
ピコピコ系の音楽の良さもさることながら(名曲揃い!)、僕がこのゲームについて強く未プレイの人に伝えたい魅力が「ローカライズの上手さ」だ。
日本語のダジャレや「www」などのネットスラングに至るまでちゃんと日本風に訳されているところに深い愛を感じる。
あまりに丁寧で海外向けに日本人が作ったゲームと言っても通用しそうなほど。
これについて調べてたらローカライズ担当「ハチノヨン」へのインタビュー記事を発見したので以下に掲載。
トビーと密にコミュニケーションとってじっくり時間かけて翻訳しているそうな。
もっと作品を楽しむために
インディーズ系はオマージュ多めで楽しい。
本作も『真・女神転生』に『東方プロジェクト』に『MOTHER』にと目白押しだ。
『Cuphead』もそうだったけど、日本のビデオゲームの影響力ってすごいんだなぁ。
未プレイでゲームの内容が気になるけど、プレイ動画観るのも調べるのも面倒だなぁという人向けの最適のインタビュー記事を発見したので紹介。
これ読めば大体わかる。
イヌ:イェッフゥー!
メールインタビューなのにこの展開意味が解らなすぎる。
補足
当記事執筆時からちょうど一週間前、2018年10月30日から『UNDERTALE』公式twitterのアイコンが真っ黒に変わり、「ヨウコソ」「アナタニ 見セタイ モノガ アリマス」「タダシ ソレハ マダ 未完成デス」などの突如意味深なツイートが投稿され、翌10月31日に『DELTARUNE』というゲームの存在が公表された。
イザ…
…出デヨ!
DELTARUNE !
— UNDERTALE / DELTARUNE (@UndertaleJP) 2018年10月31日
公式サイトには「Chapter1」の文字があるが、続編は開発チームを組まない限り見通しが立たないとのこと。
『UNDERTALE』開発チームなしで作ってたってことか、すごいな。
ちょっとプレイしたけど、やや『UNDERTALE』より戦闘シーンが冗長。
世界観は似ているものの、ストーリーが陸続きというわけではないようだ。
公式では「『UNDERTALE』をクリアしたあとで、お好みでプレイできるゲーム」と称しているが、『UNDERTALE』気になってる人はお試し版としてこちらをやってみるのもいいかも。
インストール画面から早速楽しませてくれる。
「KOREKARA OKORU KOTONO SUBETE WO UKEIRETE ITADAKIMASU.」