【アニメ】SHIROBAKO
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作品紹介

動画出典:warnerbrosanime

JACK
どんどんドーナツ!どーんと行こう!

作品情報

SHIROBAKO

監督:
・水島努

制作:
・P.A.WORKS

声の出演:
・木村珠莉(宮森あおい)
・佳村はるか(安原絵麻)
・千菅春香(坂木しずか)
・髙野麻美(藤堂美沙)
・大和田仁美(今井みどり)

放送局:
・TOKYO MX

放映期間:
・2014年10月9日~2015年3月26日

エピソード数:
・全24話(+劇中劇2話はOVA)

2014年8月のコミックマーケット86にてプロモーション映像が初公開。

あらすじ

上山高校アニメーション同好会の宮森あおい、安原絵麻、坂木しずか、藤堂美沙、今井みどりの5人は、いつかもう一度、共に商業アニメーションを作ろうと「ドーナツの誓い」を立てた。

その2年半後、制作進行としてアニメーション制作会社「武蔵野アニメーション」に勤務し、同社7年ぶりとなる元請け作品『えくそだすっ!』の完成を目指し奮闘する日々を送る主人公あおい。

上がらないコンテ、埋まらない原画、切迫したスケジュール、部署間で発生する摩擦、足りない人手…、日々の仕事をこなしていくだけで精いっぱいで、自分のやりたかったことがわからず、あおいは悩む。

同じようにかつての同好会仲間もそれぞれの悩みを抱えていた。

同社のアニメーターとして勤務する絵麻は理想に及ばない自分の未熟さを悔しがり、声優を目指すしずかはなかなか仕事が取れない現実に落ち込み、3Dクリエイターを目指す美沙は現勤務先では夢を実現できないと嘆き、脚本家を目指すみどりは現場で働く先輩たちの姿に焦りを感じる。

度重なるトラブルを乗り越えて武蔵野アニメーションのチームは無事『えくそだすっ!』を完成に導けるのか、あおいら同好会メンバーは再び一緒に商業アニメーションを作っていくことができるのか…。

レビュー

感想

これね、「クリエイター」とか「ディレクター」とかの肩書を持つ人は絶対に楽しめるから是非観て欲しい。

すごくよかった、DVD欲しい。

マンガ『バーテンダー』の記事でも似たようなこと書いたかもしれないけど、いわゆる「お仕事系」の作品って大体「業界あるあるネタ+こんなヤツいねーよ+理想論(情熱)」で構成されていて、本作もまぁそんな感じなんだけど、この「あるある」の共感の幅の広いこと。

1つの作品を完成させるのに多くの人が関わっている「アニメ制作」っていうテーマと、主人公が彼らの中継ぎをする「制作進行」っていう設定のおかげで、「アニメ業界あるある」が「職場あるある」まで広がっている。

途中から作中の一人物になって観てしまった。

狙ってるんだろうなぁ、まんまとハマってしまった、悔しいなぁ。

僕の場合、広告代理店で似たようなことやっているのもあるのかもしれないけれど。

 

前半12話と後半12話でそれぞれストーリーに区切りがつくんだけど、前半では現場のカオスっぷりに視聴者を引きずり込み、後半では業界の動きを説明しながらより高い視野で観られるように工夫されているため、似たような展開も飽きずに観られる。

結構ニクい演出が所々になされていて、会社内に貼られるポスター、監督やシナリオライター、アニメ作品などは実在するものをちょっともじった程度なので、「これってあのことでは」と推測しながら観るのも楽しい。

 

2019/01/16追記

職場の先輩に教えてもらったので共有。

主人公のあおいがずっと好きだったアニメ『山はりねずみ アンデスチャッキー』の元ネタは『山ねずみロッキーチャック』という作品だそうだ。

1973年のアニメだ、知らなかった。

このアニメのアニメーターが森康二(もりやすじ)という人なんだけど、この方「アニメーションの神様」と称される人物だったらしい。

改めてアニメーション業界への愛が溢れる作品であることを再確認できた。

ちなみにこの方をモデルにしたキャラクターが作中に登場するが、そのキャラクターのモデルになったとされる人物の一人に小田部洋一(こたべよういち)という人物がいる。

2019年前期の連続テレビ小説『なつぞら』はこの小田部洋一の妻(演:広瀬すず)を主人公としたエピソードだそう。

アニメーション業界に興味のある方は必見ですね。

 

「アニメの今がここにある」という売り文句も伊達ではない。

そして何より、僕が気に入ったのは「登場人物ほぼ全員に見せ場がある」という演出。

(一応毎回キャラクター名と肩書が表示されるが)この人何やってた人だっけ?となるほどたくさん登場人物がいるんだけど、それぞれの職業意識・ポリシーの違いで対立したり、適当にやってるやつのせいで頑張ってる人が割を食ったり、タッチの差でチャンスをモノにできなかったり…。

毎話発生するトラブルが誰かの頑張りによって解決される瞬間の気持ちのいいことよ。

特に23話のカタルシスすごい…。

JACK
あれはちょっと泣くよね。

もっと作品を楽しむために

作品名の「白箱」は映像業界において作品が完成したときにスタッフに対し確認用に配布される白い箱に入ったビデオテープのこと。

ちなみに編集をすべて完了し、放送局などに納品するデータは「完パケ」。

脱線するけど、エヴァンゲリオンの「零号機」「初号機」は映画試写の初回、2回目の試写会「零号試写」「初号試写」から。

 

この作品は現場の雰囲気や、業界の仕事の流れを知っているほど楽しめると思うので、現場の様子がまとめられた特典映像(DVD&Blu-ray特典)を二点紹介。

動画出典:warnerbrosanime

 

動画出典:warnerbrosanime

 

JACK
劇場版制作も決定したようだし、みんな今のうちに履修しておくんだ!

 

2019/11/15追記

2020年2月29日に映画版の公開が決定しました!

どんなストーリーになるのか今から楽しみですね!

動画出典:株式会社インフィニット

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