【アニメ】メガロボクス
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作品紹介

動画出典:TMS Entertainment

JACK
『明日のジョー』鑑賞済みの人の感想が聞きたい!

作品情報

メガロボクス

監督:
・森山洋

制作:
・トムス・エンタテインメント「3×Cube」

声の出演:
・細谷佳正(ジョー)
・斎藤志郎(南部贋作)
・村瀬迪与(サチオ)
・安元洋貴(勇利)
・森なな子(白都ゆき子)

放送局:
・TBSテレビ

放映期間:
・2018年4月6日~6月29日

エピソード数:
・全13話

高森朝雄原作・ちばてつや作画『あしたのジョー』連載開始50周年企画。

あらすじ

綺麗に整備され、摩天楼が屹立する「認可地区」と市民IDを持たない貧民が暮らす荒野地帯「非認可地区」という2つのゾーンを抱えるとある都市。

認可地区を牛耳る「白都コンツェルン」は、身体能力を向上させる強化外骨格「ギア」を身に着け闘う格闘技「メガロボクス」の世界王者決定戦「メガロニア」の開催を発表する。

非合法地下闘技場のメガロボクサーであるジャンクドッグは強すぎるが故に、相棒の南部贋作に八百長試合を強いられる鬱屈した日々を送っていた。

本気で闘うことの出来ない現状に苛立ちバイクで疾走するジャンクドッグは、気付かぬうちに進入した入場禁止車線で白都コンツェルン次期総裁の白都ゆき子と衝突しかけ、メガロボクスをこき下ろす暴言を吐き捨てる。

ゆき子と共にいたチャンピオン勇利はこの発言を受け地下闘技場へ乱入、ジャンクドッグを1ラウンドKOし、ジャンクドッグは再び勇利と闘うためメガロニアへの出場を決意。

市民IDも名前も持っていなかったジャンクドッグは非合法に「ジョー」という新たな名前とIDを手にし、勇利へのリベンジを果たすために動き始める。

レビュー

感想

『明日のジョー』を原案にしてはいるが、リメイクでもパロディでもない。

大いに原案をリスペクトし、大胆に換骨奪胎した良作だった。

僕の世代はもう『明日のジョー』なんて既に「昔の作品」で、「立つんだ、ジョー!」「燃えたよ…まっ白に…燃えつきた…まっ白な灰に…」「あしたのために…」「…やや内角をねらいえぐりこむようにして打つべし」くらいしか有名なフレーズも知らないんだけど、そんな知識だけでも「このシーン原作オマージュだ!」とわかるので、原案を知らなくてもある程度深い楽しみ方が出来る。

もういい!立つな!立つんじゃねえ!

メガロボクス

 

丹下段平を原案とした南部贋作は眼帯の位置が左右逆だったり、白木葉子の白木財閥は本作では白都ゆき子の白都コンツェルンになっていたりといった細かな設定や、勇利が凄みを効かせるときの表情が力石徹そっくりだったりといった演出はきっと『明日のジョー』ファンにはたまらないんだろうなぁ。

特にストーリー終盤、第11話の南部贋作の発言は痺れた。

「ここできたかー!」という感じ。

キャラクターの設定とこれまでのストーリーから見える背景、原案のストーリーも相まって、「もうこのシーン以外ありえない」というバッチリ決まったシーンだった。

もっと作品を楽しむために

やはりここは『あしたのジョー』に触れるべきか…と思ったが、原作も読んでないのに大したことは語れないので、それはもっと詳しい人に任せるとして、ここでは音楽について少し触れたい。

もっと詳しく
全13回から成る「あしたのジョー」論が秀逸なブログ。
深い考察が面白く、すぐにも『あしたのジョー』が読みたい。
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コロムビアミュージックエンタテインメント

 

まずはオープニング曲、LEO今井の『Bite』。

森山洋監督から共有された「荒野の地面の底から鳴っているような音」というイメージで書き下ろされた。

やっぱり書下ろし曲はいいね、オープニングのアニメーションもわかりやすく作られていて、『メガロボクス』の世界の入り口としてしっかり機能している。

傷ついた野犬と荒野のイメージがジョーにぴったり。

動画出典:TMS Entertainment

 

続いてエンディング曲はNakamuraEmi『かかってこいよ』。

アニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』のオープニング曲『Don't』同様、本作でもアニメの世界観に沿った書き下ろし曲。

「敵はそいつじゃない」「敵は自分の弱さ」というフレーズがしっくりくる。

ジョーをイメージした曲というよりは、ジョーと出会って変わっていく皆の歌のように感じた。

動画出典:ColumbiaMusicJp

 

他に女性ラップシンガーCOMA-CHIの挿入歌なども彩りを添える。

動画出典:TMS Entertainment

 

ジャズ、ソウル、ヒップホップを演奏するバンドOvallのメンバーとしても活躍するmabanuaが本作の音楽を担当しており、「全てを出し切った」の発言通り、音楽界隈でも注目されている本作。

JACK
なぜか僕は『サムライチャンプルー』を思い出したよ。

 

どの曲も癖が強くて万人受けしないかもしれないが、『メガロボクス』の世界観にピッタリだ。

試合を重ねて新しい技を身に着けるだとか、ギア特有の能力がすごいだとか(一部あるが)、そういったワクワク要素がないため試合のシーンはやや拍子抜けに感じるかもしれないが、作品のテーマはそこにはない。

尖った楽曲が彩る世界観に浸りながらジョーと南部贋作、サチオの深まる絆を楽しんでみては。

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