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作品紹介

画像出典:ワーナー海外ドラマ公式サイト

作品情報

『メンタリスト』(原題:THE MENTALIST)

製作:Bruno Heller(ブルーノ・ヘラー)

出演:Simon Baker(サイモン・ベイカー)、Robin Tunney(ロビン・タニー)、Tim Kang(ティム・カン)、Owain Yeoman(オーウェン・イオマン)、Amanda Righetti(アマンダ・リゲッティ)、Rockmond Dunbar(ロックモンド・ダンバー)、Emily Swallow(エミリー・スワロー)、Joe Adler(ジョー・アドラー)、Josie Loren(ジョージー・ローレン)

 

CBSで2008年9月23日~2015年2月18日に放送されたアメリカのドラマ。

全7シーズン151話。

2009年1月7日に行われた第35回People's Choice Awards(CBSとP&G主催のポップカルチャーの賞)でFavorite New TV Drama(大好きな新TVドラマ)部門受賞。

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あらすじ

元詐欺師で霊能力者を騙っていたパトリック・ジェーンは、妻と娘をシリアルキラーの”レッド・ジョン”に殺害されて以降、復讐を果たすべくCBIの犯罪コンサルタントとして働き、情報収集に努める。

人間心理を操り、暗示にかけ、驚異の観察眼と推理力を駆使し、型破りな操作で難事件を次々と解決するジェーン。

その破天荒な振る舞いや人を食ったような態度にあらゆる場面で摩擦が生じるが、次第に捜査チームのボスであるテレサ・リズボンをはじめとするチームメンバーとの絆が形成されていく。

常にジェーンの先を読み、一向に手がかりさえ掴むこともできないレッド・ジョンとは一体誰なのか。

はたしてジェーンはレッド・ジョンへの復讐を果たせるのか…

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レビュー

感想

多くの探偵モノと同様、背景に大きな流れがあるものの、基本的には事件解決で幕となるので一話完結で気軽に観ることができる。

基本的にフーダニット(Who done it)が多めの構成だが、主人公をメンタリストとした設定の妙で、証拠ありきの捜査ではなく、視聴者の思いもよらないポイントが起点となるので観ていて飽きないし間延びしない。

やっぱりこういうジャンルは如何に先読みさせないかが大事だと思うんだけど、その点、本作は予想をいい意味で裏切ってくれるので観ていて気持ちがいい。

「どうしてそれがわかったの?」「どうしてそうなったの?」と説明されないシーンがいくつかあるけど、それはそういうものだと割り切ってしまえるだけのパワーがある。

 

予想を裏切ると言えば、天真爛漫な外見とは裏腹に皮肉屋で、どこか不安定で先の行動が読めない主人公のキャラクター設定も良かった。

探偵モノにおけるいわゆる「名探偵」って人格的に破綻していることがほとんどで、本作の主人公ジェーンもその例に漏れないんだけれど、他の探偵モノと違ってこの作品の特筆すべき魅力は、シーズンを通してジェーンが自分にかけた呪縛を解き、過去と折り合いをつけて、新しい人生を歩み始める、「人間としての成長」を描いている点にあると思う。

特にシーズン6の最終話「青い鳥」は必見。

僕はもうここで話を終わりにしてもいいと思ったくらい。

シーズン7の最後の2話もジェーンの成長を描く上でなくてはならないエピソードなんだけどね。

僕は電車の中で観てポロポロ泣いたので、ストリーミングサービスを利用して観る人は気を付けて。

 

写真は主演のSimon Bakerのinstagramに投稿されたカウチでのラストシーン。

全話観終わってから見ると感動もひとしお。

Last scene on the couch. #bestdeskever

Simon Bakerさん(@snappytoes)がシェアした投稿 -

もっと作品を楽しむために

いわゆる「探偵モノ」(広義で言えばこれも探偵モノと言ってしまっていいだろう)の成功は主人公の魅力をどれだけ引き出せるかにかかっていると思う。

その点、この作品では今までの探偵が持っていた観察眼以外の特殊能力を「メンタリスト」の一言でまとめたのがユニークで、この設定が主人公パトリック・ジェーンのキャラクターに深みを与えている。

この作品での「メンタリスト」の定義はエピソード開始前にも挿入されている通り、「人の心を読み暗示にかける者、思考と行動を操る者」。

キャストの嘘をつくときの演技が非常に自然で(台本にない咄嗟の仕草も採用しているみたい)、心理系の用語についてある程度学んだ人にとっては最高の教材とも言える。

僕自身マジックや催眠術をかじっており、多少なりともこのジャンルの心得があったのですごく楽しめた。

 

ここでは、そんな「メンタリスト」に関する情報をいくつか紹介したい。

ジェーンがよく使う技術について、まずは4点キーワードを紹介。

・Paul Ekman(ポール・エクマン)の表情分析
・Milton H Elickson(ミルトン・エリクソン)の瞬間催眠
・Ray Hyman(レイ・ハイマン)のコールド・リーディング
・ケオスのシモーニデースの記憶の宮殿

具体的に言及されていないのもあるけど、これらは絶対に参考にしているはず。

微表情については別の洋ドラ『ライ・トゥ・ミー』(原題:"Lie to Me")でメインで取り上げているので、興味のある方はこちらもおすすめ。

 

ここまで読んでいる方は、詳しく勉強するモチベーションはないけれど、このジャンルについて色々知りたいという方がほとんどだと思うので、実際にメンタリストとして活躍している人の実演動画を以下に紹介したい。

例えば、容疑者が隠した武器やお金、犯罪現場を当てるためにジェーンが行う「場所当て」。

以下の動画は「心を操る悪魔」の異名を持つイギリスのメンタリスト、Derren Brown(ダレン・ブラウン)による実演。

小さな写真を市場のどこかに隠してもらって、隠した人の反応を見ながら当てるというもの。

動画出典:Darren BrownのYouTubeチャンネル

 

次はアイルランドのメンタリスト、Keith Barry(キース・バリー)による目隠し運転。

人気番組"Deception with Keith Barry"での一場面。

ジェーンが高級車でこれやってたよね(シーズン2エピソード13「レッドライン」)。

動画出典:Discovery ChannnelのYouTubeチャンネル

 

ジェーンの得意技のpickpocket(スリ)の名人と言えば、アメリカ人のApollo Robbins(アポロ・ロビンス)。

ドラマだといとも簡単にスってるけど、実際にやってもこんなに気付かないものなのね…。

動画出典:TEDのYouTubeチャンネル

 

どうでしたか、正直意味が解りませんね。不思議。

もしここまで読んで、メンタリストの技術を取得したい、もう少し踏み込んで秘密を知りたいという方がいたら『メンタリストになる!』(サイモン・ウィンスロップ著)が入門書としてお薦め。

上記に挙げた数々のキーワードについて基礎的な知識を取得することができるし、「『メンタリスト』の第●話では実はこんなことが行われていて…」といった、ドラマを観た人に優しい記述も多いのでイメージしやすいですよ。

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補足

タイトルに採用した一文はWilliam Blake "Songs of Innocence and of Experience"(ウィリアム・ブレイク『無垢と経験の歌』)の"The Tyger"(「虎」。スペルミスではない。)より書き出しの一節。

この詩はシリーズを通してかなり大きな役割を占めているんだけど、色んな解釈があるようで、本作におけるこの詩の立ち位置について考察してみると面白いかも。

もし機会があれば、別記事でまとめます。

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