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作品紹介

動画出典:StromaeのYouTubeチャンネル

作品情報

"Papaoutai"

アーティスト:Stromae

2013年

2ndスタジオアルバム "Racine Carrée"に収録

アーティスト情報

Stromae(ストロマエ)

本名はPaul van Haver(ポール・ヴァン・ハバー)。

1985年にルワンダ人の父とベルギー人の母の間に生まれる。

幼少から音楽教育を受け、11歳から音楽学校でソルフェージュと打楽器を学ぶ。

16歳の時に進学したイエズス会の寄宿学校で友人と小さなラップグループを形成、"Opmaestro"の名義でラッパーとして活動を始め、後にステージネームを西洋クラシック音楽の指揮者を意味する"Maestoro(マエストロ)"の倒語"Stromae"に変更する。

最も古いベルギーの映画学校INRACIに入学後も音楽活動を続け、研修生として働いていたラジオ局NRJで、2009年にリリースした3rdシングル"Alors on danse"がオンエアされたことをきっかけにベルギーのチャート首位を獲得、ヨーロッパを中心に人気を博した。

2016年、ファッションデザイナーの妻Coralie Barbier(コラリー・バルビエ)とアートディレクターのLuc Junior Tam(リュック・ジュニア・タム)と3人でクリエイティブレーベル"Mosaert(モザール)"(Stromaeのアナグラム)を設立し、以降ファッションジャンルに力を入れている。

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レビュー

感想

ベルギーではオランダ語とフランス語、一部でドイツ語が扱われているらしい。

ストロマエの曲は全てフランス語によるもので、普段耳慣れない発音が心地良く、徐々に加速するシンセポップで展開される曲調で世界に引き込んでくれる。

記事タイトルは「どこにいるの?パパ、どこなの?」という意味のサビで何度も悲壮感を込めて且つ力強く歌われるフレーズ。

この曲の歌詞は父のいない子供の目線で書かれており、母から父の不在について説明を受け、周囲から父の不在について質問され、最後にどうやって父親になっていくのかを問うという3段階の構成になっている。

PV上では同じ衣装を着て踊る2人が《親子》の象徴として登場するが、歌い手としての《息子》の眼には仲良くする姿も厳しく指導する姿も羨望の的として映る。

終始動くことのない《不在の父親》をストロマエ自身が演じ、声の届かないのを承知で時には怨嗟の言葉を浴びせ、時には媚びようとする《息子》も最終的には《不在の父親》と同じ姿になってしまうというストーリーの映像に仕上がっているのだが、このラストが実に不気味だ。

この表現がどんなメッセージなのか非常に気になる。

「どんなに嫌っていても結局同じ姿になる」なのか、「自分の思う姿は偽物で本当は最初から同じだった」なのか。

どうも歌詞からは判別できない。

もっと作品を楽しむために

この曲、実はかなりストロマエの内面に迫ったものだったようだ。

実はストロマエは父を1994年のルワンダ虐殺で亡くしており、母は長いことその事実を5人の子供らに明かしていなかったようなのだ。

実家を訪れた際に虐殺された父の不在について母は何と言って子供らに説明したのだろう。

歌詞にあるように「仕事をしている」と言い張ったのだろうか。

周囲からは「無責任な父親だ」と後ろ指を指されていたのだろうか。

《親子》に憧れる《息子》はストロマエ自身で、しかしそのストロマエ本人は映像では《不在の父親》を演じていて、《息子》役の少年も最後は《不在の父親》同様動かなくなってしまう。

父親としての「あるべき姿」がわからないストロマエの「父親になること」への恐怖が感じられる作品である。

 

補足

ストロマエは彼のYouTubeチャンネル上で"Leçon(レッスン)"と称していくつか音楽制作過程を公開している。

もし、彼の音楽が好きで制作に興味がある方がいたらチェックしてみるといいかも。

フランス語が解らなくてもなんとかなる、はず。

動画出典:StromaeのYouTubeチャンネル

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